デジラボおきなわ第3弾にメンターとして参加させて頂きました

怒涛の3日間

8月15日金曜日の夕方から、17日日曜日の夕方まで、デジラボおきなわという小中学生向けのプログラミング/ものづくりの学習機会を提供するワークショップの第3弾にメンターとして参加させて頂きました。

情報共有用のメモはこちらのリポジトリです(みんなにgithubアカウント取ってもらおうと思ったけどそれは止めておきました)。

自分は事前の打ち合わせの認識では、この分野の第一人者@mgwsuzukiさんのお手伝いで、そこからやりたい人がいたら〜位に考えていましたが、当日蓋を開けてみたらしっかり1つプロジェクトを任されている(^^ゞ しかもちょっとチーム編成が特殊で下は小学3年生、上は中学2年生、8人の大所帯になってる!うう~ん。。。

課題、反省

お題は「GPS誘導で自立走行するロボット作成」。これに向けて必要な要素を積み上げると、下はモータードライバとGPSモジュールの制御やマイコン(mbed or Arduino)とRaspberryPiの通信、上はベクトル演算必要だよね、で、作業は実質1日ですか・・・ってことで途方に暮れる金曜日の夜でした。ひとまず、何らかの達成感を得られるところまで行きたいので、それを目指してプロジェクトマネージメントして行きました。

結果、色々問題勃発で中間点の落とし所までも辿り着くことが出来ず、成果としては残念なものになりました。。。

出来たこと

  • 起動したらラズパイが無線LANに繋がって、自分のIPアドレスをちゃんとブロードキャストする
  • GPSモジュールをArduinoで読込
  • 読み取ったGPSモジュールの値の意味(仕様)を理解する
  • モータードライバをArduinoで制御
  • ArduinoとPCでシリアル通信
  • ラズパイとPCでシリアル通信

機械工作が得意なチームとプログラミングが得意なチーム、性格で言うと寡黙vsアグレッシブなキャラクタの混成チームだったのですが、途中でこっそり「オレ向こうの中学の奴らとも結構仲良くなったよ〜」と教えてくれて、そういう収穫もあったのかもしれません。

出来なかったこと

  • mbedとラズパイをシリアル通信
  • Arduinoとラズパイをシリアル通信
  • ラズパイをインターネット側に繋いで制御
  • GPSデータを元に自律的に動く部分

※ところでオレのArduinoのGNDにピン刺して折ったの誰だ〜!取れねぇぞこれ(笑

プレゼンテーションそしてエンディング

最終日プレゼンはOISTの講堂

子どもたちがこの馬鹿でかいOISTの講堂で、知らない人々の前でプレゼンするなんて、考えただけでも頭がクラクラします。。。おまけに英語は強制。というか普通にみんな英語喋れるんですよね。

3日間子どもたちとガッツリ向き合って身にしみて分かったのですが、彼らはホントにパワフルで純粋で、好奇心の塊で、可能性に満ちている。高いお題を与えてその方向に向かわせるのはいいけど、順序立てて階段を登らせること、その階段の意味を分からせないと、迂回してショートカットするある意味ズルが出来る能力も持ってる。そうすると、その先に階段があったことを忘れて、それによってコケること請け合い。侮れませんよ、ほんと。

どうしても大人はシステム上、進行方向に向かってかっちり型にはめようとするけど(事実上そうせざるを得ない)、ことこういった自主探求の学習の場合には、もう少し柔軟なやり方があるんじゃないかな?と悩みに悩んだ3日間でした。

そんな若い子たちの純粋なエネルギーを真に受けてると、彼らに先生呼ばわりされる自分の無能さに腹が立つし、クソみたいな周りの大人たちの戯言や筋書きや企み、全てに居た堪れなくなって逃げ出したくなる。。。

本当に心が痛くて、プレゼンが終わった瞬間会場から逃げ出したかったけど(運転手としての使命があったので)最後まで座ってたら、どういう訳か知りませんがスポンサー賞を頂きました。これで部品を調達してもっといいもの作れ、ってことかな(笑)。

賞で優劣をつけるのには自分のポリシーではノーだけど、彼らの笑顔が見られたのでこれはこれで、達成感として僕が与えられなかったものを与えてもらったのかな、という理解をして落ち着かせました。

(全員居ないけど)彼らの笑顔が素敵です

彼らはまだ長い冒険の入り口に立ったに過ぎないわけだけど、是非Webのコピペじゃなく、電子工作やプログラミングの本質を探求していって欲しいな、と思いました。

とにかく、周りの大人なんて誰もついて来れないくらいのスピードで遊んで、配線イジって、プログラミングですべてを制御しろ!Scratchでゲーム作ってる場合じゃねぇぞ(彼らレベルになると片手間で30分位で作っちゃう…)、そこにあるプログラミング言語を片っ端から学べ!

と、声を大にして言いたい。そして

「相当ビックになってるはずの、10年後の彼らに会いたい!」

…おまけ:大賞を取ったチーム+Raspberry piで演奏してた曲はこれだそうで。シンプルな結線、ただしフレームから自作した途方も無い工作と神Scratchプログラミングはとんでも無いシロモノだと思いました。歌詞が泣けるね。