2014年1発めのJAWS-UG沖縄(第6回)、ワールドカフェやりました!

数えること第6回目になりました、JAWS-UG沖縄勉強会を開催しました。1月13日成人の日という何となく微妙なスケジュールにもかかわらず、横浜、名古屋、大阪、福岡からゲストがいらしてくださいました!
参加していただいた皆様、ありがとうございました!m(_ _)m
USTはいつものこちら。AWSサムライの小室さんがまとめてくださったまとめはこちら

今回のプログラムは、こんな感じでした。

  • JAWS-UG横浜そしてJAWS FESTAで実施されたワールドカフェ(AWS設計・移行ワークショップ)を沖縄でも開催
  • AWSサムライ2014が、何故かここ沖縄に全員集合!
  • そしてもちろん地元LT + サムライLTタイム

と年始にふさわしく盛り沢山でした。館長の臼井さんのご好意により、今回から会場をGwave Incubateに移しましての開催となりました。以下、中の人目線でレポートしたいと思います。

ようこそJAWS-UG沖縄への図

参加者の皆様の感想ブログ(見つけ次第随時追記):

さて、このワールドカフェ、RFPを読み込んで今回は90分以内に提案書を作るというかなり無茶な企画ですが、やってる方は面白いこと間違いないはず!の信念で実施してみました。ファシリテーションとして、集結したAWSサムライの皆様をチームリーダとして3チーム、残った西島と米須さん、与儀さんにお客さん役+サポートをお願いしての布陣となりました。本当は、AWSに関するスキルを上手く平準化してチーム分け出来ると良かったのですが、、、手違いで受付時にスキルを聞くのを忘れてしまい(^^;;; まあ、聞いたとしても自己申告なのでなかなか難しかったでしょうけど。。。とにかく、ちょっとチームメンバーにばらつきが出てしまったかもしれません。

お題のRFPはこちら。

JAWS FEASTA Kansai 2013 設計・移行ワークショップ 仮想RFP from maroon1st Ooguri

JAWS FESTAの時に午後丸々使ってやっていたものを、そのままお借りしました。それを90分でやろうという企画ですので、それだけで無茶というものです。元々10分の泣きは2回まで許容するスケジューリングだったのは、参加者の皆様には内緒です(笑)。まあそれはさておき、これをよく読むと、突っ込むべき(質問すべき)穴が幾つもあって、上手い資料だなーと思いました。
RFPに対する質問とその回答は、全チームに対して公開です。「お客さんには提出期限前日の深夜まで対応してもらわないと困ります!」という声により、直前まで上がってきた質問に対して対応していました(^^ゞ

RFPに対する質問というのはやっぱり肝だと思います。例えば、以下の様な質問はすぐに来るかなーと思ったのですが、そもそも来なかったり意外とあとから出てきて「え、大丈夫かしら…」と心配になったりしました(^^ゞ

  • 提案書をプレゼン出来る持ち時間
  • データベースの容量
  • メールはどのように配信しているのか、外部ASPなのか、など

また意外と皆さん、「設計」「移行」の比率で言うと、設計の方に軸足があった印象でした。僕はどちらかと言うと「無事移行して、パフォーマンス捌けなきゃクビが飛ぶっ」という担当者目線だったので、これは結構意外でした(元々計画停止を入れてるから移行は簡単だと思ったのかな?でもデータ量に寄っては時間内に終わらん可能性あるよね。。。)。

3チームの紹介

吉田さん率いるAチームは、AWSを殆ど触ったことがないメンバーで固まってしまいました。うーむ、申し訳ありませんでした…。吉田さんも、横浜でやったことがある手前、何ともやりづらかったかもしれません、ゴメンナサイ…。

ですが、正直技術レベルは一番高かったチームだと思います。ちゃんとDBの移行手順を示して、それを保証することをアピールしたのはこのチームだけでした。NATインスタンスもちゃんと冗長化されていたり、CloudFrontの性能限界について指摘したのもこのチームだけでした。
提案書はこちらです。

提案書として、「これとこれがこの提案書の売りです!」というのをまず出してから、詳細に落ちていったほうが理解の助けになったと思いますので、そこは是非改善を!あとは、良い仕組みを考えているのに、それがお客さんからの質問で掘り出さないと出てこないのは、勿体ないと思いました。全体での評価で受けが悪かったのは、発表が1番手になってしまった関係上、若干プレゼンで緊張したのがマイナスに響いたかもしれません。

和装が素敵な小室さん率いるBチーム「チームトラマナ」は、山のように質問を送ってきてお客さんを困らせる喜ばせるチームでした。

このチームはなんと小室さんがプレゼンし、「どんだけガチなんだ」「反則じゃね?」という会場の反応も全く気にせず、淀みない綺麗なプレゼンを見せて頂きました。

「移行後のシステムで動的な部分は別のサブドメインに切り出しましょう!」という、技術に疎い上司ではジャッジできない、チャレンジングな提案書となりました。肝は静的なHTMLを吐くバッチサーバがリードレプリカを見てS3にHTMLを作成するところですかね。メディア露出でスパイクするアクセスのうち7割が見て終わる=S3で捌いてもらえば、動的な部分はそんなに心配ない、と力説しておりました。
(UST見てもらうと分かるんですが)提案書にはオートスケールの文字があるんですが、実際にはリリース後1週間は24時間態勢でエンジニアが張り付いて、手動でスケール対応する、とのことでした(^^ゞ
提案の中にスケジュールが入っていて、その中で1回リハーサルしましょう、というのも石橋叩く感じでいいですね。具体的な移行手順は全く書かれていませんが、きっと「要件定義」の部分で検討してくれるんだろう、というお客様側の勝手な妄想も膨らみます。
(それでボタンの掛け違いが発生しなければ、両方ハッピーですね(^^))

石田さんと某S部長率いるCチームは、RFP見て15分後くらいには移行後のシステム構成図がホワイトボードに描かれててビックリしました(@_@;)

経験者から今回唯一の学生さんまで、一番まんべんなくスキルがバラけたかな?と思われるチームでした。RFPに対して質問がなかったので若干心配しましたが、他チームの質問と被ってたのかな?
提案書はこちら

今回唯一、セッションをDynamoDB or ElastiCacheに置くことを提案してきたチームでした。他のチームは既存のコードの改修を嫌がったのかな、と推測されます(西島はパッと見、DBの書き込み負荷軽減にはこれが一番効きそうだと思ってました)。また、AWS Simple Iconsを使ったのもこのチームだけでした。やっぱりこれだと見やすいよね〜というのは完全に職業病でしょうか。。。

監視に言及してくれていたのもこのチームだけでしたね。zabbix決め打ちなのに仰け反った吉田さんが「nagiosはオワコンなんですか!?」石田さん「オワコンですね〜」とボケ・ツッコミしていました(笑)。

移行に関しては「ダンプしたデータくれ」の一言でしたが、おおぅ大丈夫かそれ、と心配になったのともう1点、決済サーバに繋ぐEIPを2個AWS側で登録しちゃうと、もうオンプレ側のIPを登録できないので、切り戻しが出来ないのは偉い人が見たら「駄目、ゼッタイ」な致命的問題だと思います(^^;;;;;

で、皆さんによる投票の結果、
優勝は「チームトラマナ!」

吉田さんのおみやげ、StackDriverのTシャツをゲット! おめでとうございます〜! っていうか反則じゃね?(まだ言うか)

ワールドカフェ総評

終盤、会長の米須さんが「なんか楽しそうだな〜。俺こんなところにいる場合じゃないよな〜」と言うほどの(笑)↓

ガチ過ぎてサポートメンバーも参加したいと暴れております #jawsug http://t.co/12KG9JXoiu
— 西島 幸一郎 (@k_nishijima) 2014, 1月 13

熱い戦いが展開されて、なかなか盛り上がってよかったと思います。
制限時間はRFP精読&提案書作成時間で90分+泣きの10分×2で110分だったわけですが、時間に関してはコレでも結構出来るんじゃん?という印象です。
チーム戦ということで、外で見ていて各チームのリーダーのリーダーシップがそれぞれ特徴的で面白かったです。これはそれぞれのチームの中の人に感想を聞きたいな〜(笑)。チームで1つの提案書作るので、提案書の意図となるコアな部分は共有して、細部は分担して作業、ということになったんだと思いますが、これはなかなか難しいグループワークですよね。

あとは、前にも書きましたが「設計」「移行」の「設計」に結構ウェイトが置かれていたので、これだったらCDP道場上級編のように、お題があってそれに対して全く新しい設計を起こす、というのでも良かったかもしれないですね。また機会を設けてやってみますか? RFC(コメント求む)!です。

そしてLT大会へ

みんなで(半強制的に割り当てたら(笑)LTしてくれるから、そろそろ僕はしなくていいかな!と思わせる展開が徐々に近づいてきてる感があって嬉しいです(^^)

初LTデビューの照屋さん

20140113_JAWS-UG沖縄 - うわっ・・・私のインスタンス入札価格、高すぎっ from Naoto Teruya

ちょっとワールドカフェとネタが被り涙目の与儀さん

S3、CloudFrontはやっぱり最強  2014/1/13 第6回JAWS-UG沖縄勉強会 from nijikot

安定の会長米須さん

Jaws ug沖縄第6回勉強会 20140113 from Wataru Yonesu

と来て、ここからはAWSサムライタイム!

まずは西島のCloudwatchでコストちゃんと見よう話から始まり、

20140113目で見て分かる「必要な時、必要なだけ」 from Koichiro Nishijima

吉田さんのありがたい一撃営業の話(多分資料公開できない?(^^ゞ)、
小室さんの誰も付いていけないぶっちぎりなLT、

[2014/1/13 Jawsug 沖縄"Yes, my load, あくまで営業ですから”](https://www.slideshare.net/popowa/2014113-jawsug-yes-my-load “2014/1/13 Jawsug 沖縄"Yes, my load, あくまで営業ですから”") from Aya Komuro
そして吉田さんのLTで締めとなりました。

2014年AWS展望 from Tomoya Ishida

僕のはまあさておき、AWSサムライの話はみんな良い話でした〜!

今回は、会場にケータリングをお願いして、同じ会場でそのまま懇親会を開いてみました! 場所がらソフトドリンクのみですが、すぐに懇親会ってなかなかいいですね(事前登録と実際の参加者数、ケータリングの発注数にちょっと問題があったので「次回も!」って言われると悩んじゃいますが。。。(^^ゞ)。

そうそう、次回、2月8日土曜日、ゆるくもくもく+AWSハンズオンやりまっせ! AWSさわってみたい方はこの機会に是非。詳細はこちらをご覧ください。

全体のまとめ

ワールドカフェ、かなりチャレンジでしたが僕自身はやってよかったと思ってます。参加していただいた皆様は如何でしたでしょうか? ご意見ご感想など、ブログにアップして頂けますと幸いです。何度も言うように「ブログを書くまでが勉強会です!」。

今回何度も話題に上がったネタなんですが、「参加者がリスクを負わないイベント=参加者は増えるけど、満足度は低い」「参加者がリスクを負うイベント=参加者は減るけど満足度は高い」という話を小室さんとしました。仰るとおりだと思います。でも、JAWS-UG東京をコスプレ限定にするのは無理だと思います、はい(^^ゞ

(コスプレはリスクの問題じゃなくて趣味嗜好の問題だと思います(^^;;;;;)

自分としては「リスクを負う」を「リスクを負わないことがリスクだよね」というあたり前のことを、もっとソフトに上手に伝えていけたらなぁ、と思った次第です。

というわけで、また次回、よろしくお願い致します!