ハッカーズチャンプルー2013 無事終わりました

ハッカーズチャンプルー2013、無事すべての予定を終了しました。
いや、終わったのは土曜日なんですけどね。日曜日は朝からゲストを沖縄南部マニアックツアーで連れ回して、夜は空港から直行でF1 festaに行ったので、疲れ果てて、とてもブログを書く気力がありませんでした(^^ゞ

僕が作ろうと思っていたけど、小橋川さんが素早く作ってくださったハッシュタグのまとめはこちら。USTはこちらに有ります。

何から書こう。思いついてからこの3ヶ月色々ありすぎて、何処から書いたらいいのかよく分からんです。落ち着くためにまとめを読みなおしたり、USTをざっと見なおしたけど、ますます興奮して逆効果。

うーむ困りました、取り敢えずことの始まりから書きますか。
スミマセン、ダラダラと回顧録入ってるのでムダに長いと思います。お時間ある方はお付き合いください。

企画の始まり

この「ハッカーズチャンプルー」という企画の始まりは、2013年の5月24日に行われたAgile Japan 2013 サテライト会場が沖縄はクリエイターズレジデンスさんでありまして、その懇親会に参加していたメンバーによるふとした思いつきから始まりました。皆さんというのは、JavaKuche会長の平良さん、日本PostgreSQLユーザ会沖縄支部長の小橋川さん他の皆々様です。西島はその日午前中は都合が悪く、午後からなんとなーく参加した、出来の悪い参加者でした(^^ゞ
今思えば西島がそこに行かなかったら、懇親会に出られなかったら、このイベントは無かったと思うと、不思議ですね。

ともあれその3人が懇親会で席を移動して、たまたま近くに座って飲み始めた時に、「あれ、こんだけユーザグループの頭がいたら、まとまってやったら何か出来んじゃね?」と誰かが言い出しました(もしかしたら僕なのかな?)。

なるほど、そりゃ面白そうだ、どうせならアクティブに活動している各ユーザグループに声をかけて、皆でまとまってイベントやったら面白いなーと思って、各ユーザグループ合同というキーワードが1つ決まりました。
で、各ユーザグループが内地から有名人を一人は引っ張ってきて、ゲストとして話してもらったら、全体としては結構豪華になるんじゃない?そのゲスト同士と会場に来客する皆が交流できたらいいよね?っということで、もう1つの「交流」というキーワードが生まれました。

で、その場で即座に日付とイベント名を決めました。日付は後で東京のLL祭りと被ってるよ、と指摘されましたが、、、。何と動きの早いことに、もうその場から既にゲストのスケジュールを押さえに掛かっていたのと(動き早すぎ!)、一度決めた日付をずらし始めると、どんな理由でもずらすことが出来てしまうので、結局そのまま押し切ることとしました。
LL祭り運営の皆様、今年は弾さんそっちに行けなくてスミマセン。。。でもMatz無双が吹き荒れたみたいだからいいですよね(^^)

名前はほんとにその場で居たみんなで検討して出した案なので、誰が名付け親なのかは謎です(笑)。デベロッパーらしくハッカーというキーワードと、対外的に沖縄の雰囲気を伝えやすく、ユーザグループ合同という意味を二重にかけてチャンプルーをくっつけて、ハッカーズチャンプルーという名前が生まれました。ここまでがその日の飲み会の場でやったことでした。

実行委員会でイベントの準備をすすめる

そこからは平良さんが作ってくださったFacebookの実行委員会グループ(20人程度)を作ってあれやこれや相談したり、ゲスト候補にお願いしたり、スポンサー候補に声がけしてお願いしたりと、まあ色々細々と雑務が山のようにありました。いままでお金を集めてゲストを呼んで、というイベントを全く企画したことがなかったので、これはこれでいい経験になりました。

絡む人数が多くなってくると、1つのことを判断するのにも、色々時間がかかってきます。例えば、開催場所1つ決めるのもなかなか意見が収束しない、とかね。まあその辺は優しい独裁者よろしく議論を誘導し、最後は西島がザクザクと決めてしまいましたが。スミマセン、元々ワガママさんなんです。。。

取り敢えずドメイン取って、ゲストが徐々に固まって来て、オリジナルロゴが欲しいのでデザイナさんのお知り合いを伝って無茶なお願いをして作成して頂きと、段々とイベントの輪郭が見えてくるのがちょっと奇妙な感じでしたね。

奇妙っていうか、夢の様というか。そもそもゲストがあり得んくらい豪華なわけですよ。今まで各ユーザグループが個別で引っ張ってきていたのが、まとまって引っ張ってきてるんだからそりゃ豪華になるよね、という(笑)。企画の目論見に企画した人が驚いているという、なんともな状況が続いていましたww。

各ユーザグループは、歴史があって組織がしっかりしているところ、まだ出来たてのところなど背景が色々ありました。歴史あるユーザグループは組織だったNPO団体で、費用込みで講師も派遣してくれるので大変ありがたかったのですが、そうでないユーザグループが呼んだゲストは渡航費宿泊費をハッカーズチャンプルー持ちにしないといけない。
ということは、スポンサー様が沢山いないとそもそも会が回らない、ということで、一生懸命スポンサー様の候補を探しました。その結果は参加された皆様がお分かりのとおり、フリードリンク及びビーチパーティも無料で楽しんでいただけることになりました。本当にスポンサー様様です。ありがとうございましたm(_ _)m

集客に悩む、そしていつものアレ

ここで話はちょっと変わって。

イベント開催時にいつもある問題として、告知の問題がありました。大雑把に言うとどの分野の勉強会でも、参加しているメンツが全く同じではないにしても、実はあんまり変わらなかったりする。まあこれは、沖縄のITエンジニアの絶対数の問題なのか、自分が主催するものに関しては、自分のリーチが固定化されているからか、なのですが。
何とか解消しようとしてもがいてみるものの、どう頑張っても毎回「どうしてもリーチ出来ないぽっかりした穴」が見えてくるような気がしていました。

それを解決したくて色々画策していたのですが、今回沖縄県に後援をお願いしてみました。ホントは色々難しかったのでしょうが、県庁の方々にご協力いただき上手く動いてもらって、速攻で後援をいただくことが出来ました。FB上で個人的に告知にご協力いただいたりしたその効果があってか、今回の集客としては事前登録110人という、大変な集客をいただくことが出来ました。実際の会場は午前中が80-90人、午後の最後で6-70人くらいだったでしょうか。

また、いつも僕がアチコチのLTなんかで話していることの1つに、「壇上の人の話を聞いてるだけじゃ何の意味もないよ」「話す人が一番勉強になるし、得だよ」という趣旨のことがあるんですが、今回もそのことで頭を悩ませていました。壇上の方の話を聞いてるだけの会、ってのがとにかく嫌なんです。

沖縄のエンジニア衆は僕が見てきた中でも(といっても東京、静岡、名古屋、沖縄くらいしか無いのですが。。。)特別に、と言っていいくらい超シャイで、会場だと全くもってレスポンスが無かったり、薄かったりするイメージが有ります。折角特別なゲストが来沖しているのだから、もっとコミュニケーション取らないと勿体ないのに!と残念に思うことしきりです(今回若い子達は立派に弾さんとやり合ってくれたりと、とても頼もしく、また嬉しく思いました!)。

まあそれはそれとして、内地からゲスト呼びまくったはいいけど、プログラム的には時間かつかつだし、一言も話さずに帰すわけにも行かないし。かと言って能動的なものが何もないのは全然面白くない、と。

また、全く別の問題点として、沖縄はあまりにIT系の勉強会に女子が少ない、折角こんなイベントやるんだから、IT系女子たちにも来てもらいたい。居ないわけじゃないはずなんだけど何処に居るのか、どうやって告知していけばいいか、まったくもって分からない、、、という、これはまあ非常に慢性的な問題にも悩んでいました。

この頃西島は、ツチノコ探しと称して、思いつく限りの周りの方にこの悩みを相談して、IT系女子を紹介してもらったりと、声をかけまくってました。趣旨に賛同してくださった方を、片っ端から実行委員会に引っ張りこんでいました(^^ゞ

で、ある朝思いつきました。その時点で、AWS関連でスポンサードも合わせてお願いしたサーバーワークスの大石さんのオススメで、Android女子部長の矢野りんさんにコンタクトを取って、スケジュールだけは押さえられていました。なので、矢野さんをお迎えするにあたって、県内IT女子とでパネルディスカッションみたいに絡んだ場を設けられれば、これは面白いシナジーになるかもしれない、と!

早速コアメンバーに企画の趣旨だけお伝えして、あとは任せたっとばかりに丸投げしました(笑)。こうして彼女達が立ち上げたのが、沖縄でIT系業務に関わっている女子のグループである、OKINAWA GIRL’s labです。告知をしたいがためにまず集まらなきゃいけない、という手段と目的が逆になった感はあるんですが、別にいいんです。ここに声をかければ沖縄のIT系女子が皆集まっている、くらいに育ってくれることをお祈りしています。

僕自身は、この命題がハッカーズチャンプルーの裏テーマだと思ってやっていました。だって男ばっかりじゃチャンプルーにならないし。参加者の皆様は、各自職場に戻って、そこにいる女子に声をかけてみましたか?そこから全ては始まります。9月8日に初回のイベントが有るようなので、是非周りに声がけしてみてください。

たまたまイベントの1ヶ月前に、サーバーワークスさんでも同じような課題を意識したイベントがあったようですので、リンク張っておきますね。

こんな背景で実現したイベントです

とまあそんなこんなの背景があり、今回のハッカーズチャンプルー2013というイベントは実現されました。前夜祭およびカンファレンスの様子は、参加した皆様の心に刻まれていることでしょう。いま、参加者アンケートを取っているのですが、アンケートを書いてくださる方は好意的な反応を示す、というのを間引いたとしても、なかなかのご好評を頂いたようで、運営としてはホッとしました。西島の司会がもっと流暢でかっこ良ければ、もっともっとイケてるイベントになったと思うんですけどね、スミマセン。。。次回はプロに頼もうかなぁ。

振り返りをまとめると、こんな感じでしょうか。

良かったこと:

  • 思いのほか大勢の方に集まってもらった
  • ゲストを滞り無く集め、無事東京に帰せた
  • ゲストとディープな交流ができた(人も多く居た)
  • スポンサー様を多数いただき、お金も上手に使ったのでビーチーパーティーが無料に出来たこと!

イマイチだったこと:

  • 対外的なPR不足。例えばメディアスポンサーは獲得できず、地元メディアの取材も調整していたのだが結局無かった。
  • もっと色々な分野の色々な人の話を聞いたり、ディスカッションしたりワークショップしたり、アクティブな動きを増やしたい

じゃあんたの感想は?

と、ここまでが回顧録。

あまりにお脳が疲れてて既にスタックから飛び始めているので、今書いておかないと思い出すことも出来なさそうなので、書きました。
自分の感想は、というと、これだけ長々ダラダラ書いてきたのにまだよく整理されていません。

色々ディスパッチが多くて、講演も聞いてるようで聞けてなかったので(右から左にtsudaってただけ、みたいな)、個々の講演についてまとめる事もできないんですが、全体的な感想としては、、、上にも書きましたが、何か夢のよう、という表現がやっぱりピッタリ来るかも。

「沖縄でこんなイベントが開けるなんて!」みたいな感想を他の方からよく聞いたりしますが、僕自身は「沖縄だから」と下卑する考えは毛頭ないです。内地だってこのゲスト陣が集まったら、結構興奮するイベントになるはず。
逆に、「真夏の沖縄でビーチーパーティーしませんか!」といって落とせなかったゲスト候補が居たことが不思議でなりません(まあ実際はスケジュールが押さえられなかったりとか色々です(^^ゞ)。

例えば結城先生は、こんなご事情がありました。

いつか @hyuki 先生を http://hackers-champloo.org/ に呼んでみたい。言うだけ言ってみるテスト
— 西島 幸一郎 (@k_nishijima) June 13, 2013

@hyuki はっ、そうだったんですか!クローズドな場だけとは、アイコンよろしく勿体無いお化けが出そうですね。反応いただきありがとうございました!m(_ _)m
— 西島 幸一郎 (@k_nishijima) June 13, 2013

ってな感じでね。ドキドキしてあんまり上手い返しが出来なかったのですが、とにかく残念無念。

自分自身、憧れの人物ばっかりだったのでガツガツ行きたかったんですが、皆が弾さんにサイン貰ったりツーショット写真撮ったりしているのを恨めしそうに眺めるだけでした。できるだけ皆が楽しめるようにと思ってアレコレ苦心したのに、「そこでお前が行ってるって何なのこのイベント」と誰かに突っ込まれるのもゲンナリだし、そもそも緊張してそんなん言い出す勇気もなかったし、ホストがそんなんじゃ呼ばれたゲストもあんまりいい気がしないかな、なんて思って、ホスト役に徹していました(というと聞こえはいいが弱虫なだけです…)。

あ〜あ、結局弾さんとしっかり握手もできず、きしださんのサインも貰えず、矢野りんさんとツーショット写真も撮れず、などなど。はぁ。。自分自身の感想としては、それが一番心残りだったかな。いやほんと。

でもね、翌日Facebook開いたら、実行委員会のみんながちゃっかり(?)友だち申請してて、僕の「知り合いかも?」リストに表示されてきたから、勇気を出してポチッと申請しちゃいましたよ!(笑)
承認されたときは嬉しかった〜www

結局、何でこんなイベントをやっているのだろう?

実行委員会の皆さん、僕にこき使われてありがとうございましたm(_ _)m
彼らももちろん僕も、何の実入りもないのに、こんなに大変なイベント運営を何でやってるんでしょうね。
そもそもね、僕なんて吃音があるから大勢の人の前でなんて絶対喋りたくないのに、なんで毎回イベント主催して司会して、自分でもプレゼン喋って、とかやるんでしょうね。

まあ、答えは決まってますよね、面白いから!そしてみんなで楽しみたいから、それしか無いんです。もちろん沖縄のIT産業をちょっとでも盛り上げたい!とか、今まで散々オープンソースのお世話になって飯を食べてきたのから、その恩返しの意味も含めコミュニティに貢献する、ってのもあるけど、その義務感だけじゃとてもじゃ無いけど続かない。

将来に向けて

ある方には話したんだけど実行委員会の誰にも話していないことがあって。
ハッカーズチャンプルーがもっともっと盛り上がって、例えばアートとか、音楽とか、映像とか、いろんなテクノロジー分野のその道のプロがチャンプルーして楽しめる、そんなイベントにできたらいいな、と。
あれですよ、福岡でやられている明星和楽ですよ。あんなイベントが沖縄で出来たらいいな。そんな未来をハッカーズチャンプルーの名のもとに作れたらいいな、なんて思っています。
全然全くその方面に知り合いはいませんので、興味を持たれた方はぜひコンタクトください!

というわけで、自分がこの辺の分野を面白いと思っているうちは、こんなイベントをいくつも仕掛けていって、また皆で楽しめたらいいなと思っていますので、また是非ご参加ください。

よろしくお願いします!!!